食後は、虎ノ門にある菊池寛実記念 智美術館へ「十四代 柿右衛門展」を観にいきました。18世紀には、マイセンなどヨーロッパの窯にも影響を与えたといわれる、純白の素地に赤が特徴的な「柿右衛門」。一度は途絶えたものの戦後、十二代、十三代と復興を目指し成功させました。その技を継承した十四代の作品の展示です。昭和40年代から平成19年の作品まで幅広く観ることができ、余白の白と赤絵の美しさ、時代を経るごとに研ぎ澄まされていくように感じる絵を楽しむことができました。


続いて、高輪台、畠山美術館へ。こじんまりとして静かな佇まいのお気に入りの美術館。冬季展は、「花によせる日本の心 梅・桜・椿を中心に」。学芸員の方が、「夜桜蒔絵四半硯箱」と「椿・梅に鶯図」酒井抱一筆の説明をしてくださいました。夜桜蒔絵四半硯箱の蒔絵、桜の幹には、文字がかくされていて「あたら」と読めます。絵の中に文字を隠す技法を「葦出」とよぶそうです。「あたら」三文字で、後撰和歌集 源信明 「あたら夜の月と花とをおなじくは、あはれしらん人に見せばや」を思い起こさせることができるそうなのですが・・・教養がないと読めないわけで・・・・(・・*)ゞ
展示の中に、狩野探幽作「共筒茶杓」がありました。狩野探幽の作った茶杓って?はじめて拝見しました。その他、尾形乾山「結鉾香合(ゆいほここうごう)」(梅)、千宗旦筆「梅図自画賛」など素敵でした。前期(今)は、梅と椿が中心で、後期は桜が中心になるそうです。梅派の私にはうれしいです。そういえば以前に友達が私を花にたとえると「すずらん、カラー、椿」のイメージと言っていました。うーん、言われてみれば確かに薔薇やひまわりって感じじゃないよなぁと。



東京駅に戻り大丸の「ZEN 采蝶軒(さいちょうけん)」でティータイム。水果茶(すいかちゃ)としゅうまいをいただきました。シュウマイ美味しい!今度ランチでもきてみようっと。東京は初出店とのことですが、ロンドン発の香港Sweetのお店なんですって。



今日は、お義母さんから、みかん、ジュース、お菓子などなどの入った宅急便が届きました。お礼の電話をすると最近風邪をひかれて、まだ完全復帰ではないご様子。早く良くなるといいなぁ。嬉しい詰め合わせ便ありがとうございます。


3. 美術館、博物館 12回以上足を運ぶ (2008年あと8回)