hinemosunotari2009-03-08

今日は、久しぶりにお茶事に出かけました。着物を着るのも久しぶりです。着物を着てしまうと授乳が出来ないので・・・ぎりぎりのタイミングでべびにミルクをあげようとしたら、、、着付けの時間が少しになってしまい慌てて準備。


今日のお茶席(四畳半 道庫付)には、茶飯釜(釣り釜)がかけられていました。席入り後、まずは炭点前です。ご飯がちゃんとたけるように、お炭は丸く車座に入りました。茶飯釜といえば、ノ貫ですね。暗い茶席に炉の火がとても綺麗でした。火吹き竹で空気がおくられると、小さな火の子がぱちぱちとあがり、これがまた幽玄な世界。お釜には、洗い米が入ります。ご飯が炊けるのをまつ間に、お酒(而今)、向付(鯛、白エビ、生のり)をいただきました。今日は、お裏と表のお客さんがまざっているので、「而今」のお酒を選ばれたとのこと。八寸は、ふきのとうと鯛の子。煮物椀は、ハマグリのしんじょう。焼き物は鯛。ご飯は、目の前の茶飯釜でたいたものがふるまわれます。ご飯が炊きあがるまでに釜からの音と香りで楽しめるうえに、さらに味わうこともできると何とも贅沢です。出来上がるタイミングなどにも気を配っていなければならないし、ご亭主には大変なご苦労があると思います。本当に贅沢なおもてなしですね。湯桶には、釜で炊いたご飯のお焦げが入ります。主菓子は、粟ぜんざい。中立をして、お濃茶をいただきました。お濃茶のお点前は、大日本茶道学会。続いて、お干菓子を頂き、表千家の点前でお薄を頂きました。お干菓子は手造りのお菓子3種類で柔らかく、少ししっとりとしていて、その美味しさに感激しました。私も、お干菓子作れるようになりたいと・・・最近すっかり引き籠り生活をしていたけど、やっぱり出かけるといろいろとお勉強になるものだなぁと思います。お正客をつとめてくださったお裏の先生は、気さくにいろいろなことを教えてくださって本当に有難かったです。おしまいのご挨拶の時に、「でしゃばってごめんなさいね」とおっしゃってましたが、そのお言葉がまた素敵だなぁと思いました。こんな風に年をとれたらいいなぁと。今日は、本当に贅沢な時間を過ごさせていただきました。