12時半、表慶館に集合し、ボランティアスタッフの案内で応挙館へ。桜の葉は落ちきっていましたが、もみじ、いちょうの葉は鮮やかな色に紅葉していました。風がふくと、まるで舞台に降る紙ふぶきのごとく、ばらばらばらっという感じで銀杏の葉が降っていました。(ちらちらなんて風流なものでなくて…すごい量の葉が…)国立博物館の中には、「九条館」「転合館」「応挙館」「春草廬」「六窓庵」の5つの茶室があり、一般に貸し出しもしているそうです。今日は、応挙館でお茶を頂きます。昨年の10月までは、丸山応挙の真筆の襖絵だったそうですが、痛みがはげしくなり、現在はレプリカとのこと。応挙館は、1742年尾張の国、明眼院(眼の治療で有名)に建てられた書院。応挙が52歳で眼を患った際に明眼院で治療をし、その御礼として墨画を描いたと伝えられているそうです。建物は、その後、益田鈍翁に渡り、この茶室で分断された「三十六歌仙絵巻」が競売にかけられたそうです。このような場でお茶を頂けるのは贅沢ですね。床には老松の画…周りには若松…。今日頂いたお菓子は、千駄木「つるせ」の「冬至かぼちゃ」。薄い緑のおまんじゅうを割ると中はかぼちゃ餡。茎にはかぼちゃの種。かわいいお菓子です。床の花は、もみじ(大盃)、白木蓮のつぼみ、千両(黄と赤)、吉祥寺草の葉。ボランティアスタッフの流派はばらばらということで、とても気軽な雰囲気の茶会です。私は、厚みのあるふちの高い志野茶碗でお茶を頂いたのですが、茶碗上部半分が冷え切っていて、一瞬濡れているのかと思いました。この季節、特に厚みのあるお茶碗は、きちんと茶碗を温めたほうがいいなぁと実感。ボランティアスタッフによる説明もわかりやすく、いろいろと勉強になりました。朝頑張って起きた甲斐があったなぁヽ(*⌒∇⌒*)ノ


お茶会後、さらっと東洋館を見てまわる。あまりにすばらしいものをたくさんみて、胸がいっぱい?になったので帰ることにする。帰りに遅めのランチを上野精養軒で。ハヤシライスを頂きました。お肉がほろほろと柔らかくておいしかったです。